灰釉(はいゆう)とは
灰釉の歴史は紀元前16世紀、中国の殷(商)の時代に始まるといわれています。
草や木を焼いた「灰」を釉薬として使いますが、一握りの灰を得るために、
トラック何台分もの原料が必要となります。灰を水に溶かして不純物等を取り除き、
時間を掛けて何度も水を取り換えながら、灰のアクを取り除きます。
竹村繁男はこのようにして作る自然の灰釉にこだわり、30年間陶芸に取り組んできました。
下の写真は、葡萄の木や枝、つるなどを燃やしているところです。
葡萄の灰からは時として、陶肌にロゼワインのような美しい色が浮かび上ることがあります。
このほか、杉の灰釉による深く澄んだ青緑色のビードロ釉や、ひまわりの陽向釉から現れる
繊細優美な黄色など、作者の自然釉のマジックをお楽しみください。
白鳳釉(はくほうゆう)
毎年剪定する葡萄の枝の灰を使った釉薬です。
格調高い白が表現され、釉薬の調合により梅華皮(カイラギ)状に変化します。
陽向釉(ようこうゆう)
ひまわりの幹の灰と花の灰を混ぜ合わせて作った釉薬です。
配合によって窯の中で変化し、微妙な色合いが生まれます。
夏の太陽をいっぱいに浴びて咲いた花の情熱的な黄色は、
陶器になると、淡くたおやかな表情を見せ、上品な優美さを表します。
杉灰釉(すぎはいゆう)
杉の木の灰釉です。
灰の中に数パーセント入っている鉄分により綺麗な緑色に発色します。
松の灰とはまた違った、柔らかい雰囲気のビードロを作ります。
葡萄の木や枝を燃やして灰を作ります ひまわりの灰から陽向釉が生まれます