「地蔵菩薩」は、大地が全ての命を育む力を蔵するように
苦悩の人々を無限の大慈悲の心で包み込み、救うという
ところから名付けられたといわれます。
日本における民間信仰では、子供の守り神としてなじみが深く
親しみを込めて「お地蔵さん」、「お地蔵様」と呼ばれています。
頭を剃り、丸坊主の姿で、仏堂に安置されるより寺院の境内や
村の入り口、峠、あぜ道などの野山や路傍に多くみられ
どこにいても見守っていてくださる最も身近な守り神として
親しまれてきました。
優しいお顔の額の中央には白亳があり、宝珠や錫杖を持っておられたり
瓔珞の胸飾りを着けたお姿もあります。